サボテンロボット

★★★★★★★★★★（10：素晴らしい！）


「名前を呼ばれたあの瞬間、私はもう恋に落ちていたんだな」
　
８話から続いているこの体育祭の話では、
相手を名前で呼ぶことが重要なキーワードになってましたが
今回、面と向かって風早に名前を呼ばれたのは梅の方でした。
結果的には告白は実らなかった訳ですが、これは勇気を出して
自分の想いをさらけ出した梅に対するささやかな報酬なのでしょう。
この作品では一貫して"勇気を出して自分の伝える事の大切さ"が
描かれているのですが、今回も失恋という重いドラマを扱いながらも
前向きで気持ちの良い終わり方となり非常に満足です。

ラストの打ち上げを抜け出してという風早と爽子の
シチュエーションも甘酸っぱくて良かったですね
しかし風早、相手が眠ってる状態で名前呼ぶのに
あんなに緊張していちゃまだまだ先は長そうだなあ(笑)
まあその初々しい感じが良かったりする訳ですが。
爽子もようやく自分の恋心を自覚した段階で
まだ彼氏彼女になるという考えは全く頭にないようなので、
告白しようとなるにはもう少し気持ちの熟成が必要なのかな。

映像的には節目の回という事で全体的に力が入ってましたが
ピンとの事を風早に誤解されて居ても立ってもいられずに
今まで溜め込んだ想いを爆発させる一連の告白シーンは
特に胡桃の魅力が凝縮されていて素晴らしかったですね。
一言、風早に「梅」と名前を呼んでもらえたことで区切りをつけ
「もう二度とこんな可愛い子目の前に現れないんだからね」と
目に涙を浮かべながらも強がって去っていく姿が格好良かった。

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