君に届け 第21話 「初雪」 感想


「どうか、ちずちゃんが言いたい事を言えますように。
・・次に会った時に心が穏やかでありますように。」
学校から帰宅途中に出会った徹と千鶴が昔話をしながら帰る話。
4話かけて描いてきた千鶴編のラストですが良かったですね。
くるみ編の時も思ったんだけど、この作品は他に比べて
一つのエピソードに結構時間を贅沢に使って描いてるんですよね。
見てる最中は話が中々進まなくてやきもきする事もあるんだけど
毎回ラストできっちり感動させられてしまうのは、じっくり丁寧に
キャラの心情を追っているからだろうなあと感じた。
徹は前回では割とチャライ兄ちゃんの印象だったのだが
楽しそうに子供の頃の思い出を語る姿や、
千鶴に会うためだけに仕事終りに車飛ばしてやってくる所とか、
本当に千鶴の事を大事に思って接しているのが伝わってきて良かった。
徹が千鶴の告白に対して気付かないふりをしたのは
弟の龍に気をつかったというのも勿論あるんだろうけど、
今の妹のような関係を崩したくないというのもあるんだろうな。
龍は今回影のMVPと言っていいほど格好良かったんだけど、
二言三言くらいしか台詞が無い中でそれを成立させてるのが凄かった。
あの「俺もそう思うんだ」は中々言えないよなあ。