君に届け 2ND SEASON 第1話 「バレンタイン」 感想
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「義理ではとても渡せない・・本気過ぎて渡せない。」
いいですねー、この甘酸っぱさこそ少女漫画の魅力でしょう。
前期では風早と初詣デートも果たし、クラスにも徐々に溶け込みと
順風満帆の爽子にやってきたバレンタインというチャンス。
当然、チョコを風早に渡して二人の仲が一歩前進という展開を
予想していた訳ですが、結果はまさかの渡せずじまい。
ただ、その理由が誰かに邪魔されたからとかではなく
爽子自身がが恋心を自覚したからというのが切なくも甘酸っぱい。
思えば1期では爽子は風早に手作りのクッキーを渡したりしてるんですよね。
ただそれは純粋な感謝の気持ちだったから渡せたもの、
しかし今回は風早が好きだという気持ち、そして風早にも自分を
好きになってもらいたいという気持ちがこもった特別なもの。
別にそれは何も悪いことではないのですけど、純粋な爽子は
相手に見返りを求める好意を後ろめたいものだと思っているのでしょう。
前回の総集編では主役だったくるみは今回も良い味を出していました。
自分で意地悪と言ってましたが、彼女にはもう二人を引き離そうという
気はないみたいですね。むしろ、あんたが私を諦めさせたんだから
もっと堂々としてなさいよみたいなエールがこもっていたような。
「このくらいの意地悪で駄目になるようなら、それまでだもんね。」
この台詞は冗談っぽく言ってましたが、何気に切ない台詞ですね。
くるみは風早にチョコを渡すときに「最初で最後」だからと言っていたので
中学の時には渡していないんでしょう。それは、振られるのが怖いという
気持ちもあったんだろうけど、前回の回想であったように
同級生の女子からの意地悪があったのからなのかもしれません。
その時、勇気を出して渡していればもしかしたら・・なんて
想像はするべきじゃないんでしょうけどね。いやー切ない話です。