映画 「崖の上のポニョ」 感想
仕事が夏休みに入ったので「崖の上のポニョ」を観に行ってました。
ネット上の評判がイマイチだったのであまり期待せずに観たのですが、
個人的にはとても面白かったです。
以下感想はネタばれになるので既に観た人だけ続きからどうぞ。
今週はあと「スカイクロラ」と「ダークナイト」を観に行く予定。
気が向いたらちょこっと感想も書くかもしれません。
![]() | 崖の上のポニョ サウンドトラック 久石譲 覚和歌子 ポーニョポニョポニョさかなの子♪ 観て以来気付いたら口ずさんでるという中毒性(笑) |
辻褄があってるようであってなかったり、
トンデモ展開続きかと思えば、妙にリアルな所にこだわってたり。
ポニョはそんな夢の中の物語を見てるような不思議な映画でした。
金魚に顔がついてたり、明らかに不思議な事が起こっているのに、
周りの人間はそれに対して驚きません。
金魚が人間になって帰って来たんだよという宗介の言葉を
なんの証拠もないのにリサは優しく受け入れます。
他にも強引な展開や説明不足な事柄を含みながら
終始ふわふわした感覚で物語は進んでいきます。
それが気持ち悪いという人も居ると思います。
多分理屈で考えてしまう人には受け入れにくい作品だと思います。
私も正直最初は違和感あったけど、直ぐにどうでも良くなりました。
異質な存在であるポニョに優しく接するリサが嬉しかったし、
ひまわりのおばあちゃん達が宗介を思う気持ちがとても暖かかった。
ポニョは我が侭だけどそんな所まで愛せてしまうほど可愛かったし、
宗介は勇敢で優しい心を持ったヒーローでした。
映像も流石でしたね。手書きのダイナミックさが良く出てたと思います。
特に海の表現はこだわっていただけあって素晴らしかったです。
いやほんと年甲斐もなくワクワクしてしまいましたよ。
最初の方でリサが言う「不思議な事がたくさん起こるけど、
今は何も考えなくてもいいの」という言葉は宗介に向けてと
同時に視聴者に対しても言ってるんでしょう。
ストーリーを頭で考えるより、世界観を心で感じる映画だと私は思います。
しかしこういう作品って今までの宮崎作品には無かったですよね。
あの年になって、なお自分を変え続けていける感性は
やっぱり凄いなと思いました。