キャシャーンSins 第2話 「世界は断末の声に満ちて」 感想


「永遠を信じてたロボットが死んでいく・・なのに俺は・・」
観てて鳥肌が立ちました。
溢れる程の生を持ちながら、彼らを救うどころか
破壊する事しかできないキャシャーンの絶望に胸を抉られます。
これはもしかしたら凄い作品になるかもしれないなあ。
記憶失くしてしまったキャシャーンに対し
リューズは自分の罪をその眼で確かめてから死ねと言い放つ。
そしてキャシャーンは滅びの運命を受け入れ安らかに死を待つ
男女一組のロボットと出会う事になるが・・という話。
私は基本的には暗い話はあまり得意ではないのですが
これは見入ってしまいますね。一つ一つの台詞の重みが痛いほど
伝わってきて完全に惹き込まれてしまいましたよ。
「俺が・・キャシャーンだ」
本来であれば少女を助けに現れたヒーローが
名乗りを上げる最高に格好良いシーン。
しかしそこで人々の目に宿るのが希望の光ではなく
嫉妬の炎というのが悲し過ぎますね・・。
眩し過ぎる光は却って人の心に闇を作ってしまうものなのか・・。
そしてその憎悪はキャシャーンをも飲み込んでしまうと・・。
先週の感想で、子供を救わないとヒーローじゃないと
書きましたが甘かったですね。キャシャーンは自分に敵意を
持つものを無差別に攻撃するように作られているようです。
唯一フレンダーだけはキャシャーンに対抗できる力を
持っているようなので、今後は彼が歯止め役になるのでしょうか。
今週も1話に続いて馬越さんが作監されてて
映像的にも文句なしに素晴らしかったですね。
グリグリ動きまくるというよりかは、
シャープでメリハリの効いた動きという感じで
キャシャーンの格好良さがとても良く出ていたと思います。
このスタッフで『火の鳥』を作り直して欲しいですね。
非常に手塚的ですね。元のキャシャーンも明るい話ではなかったようで。
キャシャーンを喰らおうとするのだろうと予想はしていましたが、悲しいものです。
ブライキング・ボスが、かっこいい。この人がいずこへ向かうのかも注目ですね。
月御影さん、こんばんは。
「火の鳥」は漫画版しか読んでないのですが
アニメの方はイマイチだったのかな。
>ブライキング・ボスが、かっこいい。
彼も単純な悪役ではなさそうで気になりますね。
内海さんの声も渋くて存在感あります。
遅ればせながら
手塚的というコメントに私も賛成です。
月御影さんの
>元のキャシャーンも明るい話ではなかったようで。
はまったくそのとおりで、とある回では敵から町を救おうとするキャシャーンを人々が忌み嫌い追い出すというなんとも切ないものがありました。全話を通してキャシャーンには孤高のヒーローたる孤独感が漂っていたと子供心に記憶しております。
でもなにより第2話はフレンダー!!
旧作ではキャシャーンに改造(?)される前の主人公鉄男(だったかな)の愛犬。敵キャラのアンドロ軍団からご主人様達を救おうとして、登場と同時に非業の最期を遂げましたが、ロボット犬として蘇りキャシャーンを助ける頼れる存在に。あのスマートな造形は旧作同様カッコイイです。この先、アクションシーンで変形とかしてくれたら泣いてしまうかもしれません。
造形といえば、今回の敵キャラロボットがどことなくデスノートのリュークに似ている気がしたのは私だけでしょうか?同じマッドハウス制作アニメという先入観のせいかもしれません。
鬱々としたトーンが心配でしたが、独特の映像美と現時点で垣間見える深遠なテーマ性で、たかはらさんのおっしゃるように凄い作品になるような気がします。
悠さん、こんばんは。
なんと!旧作ではフレンダーにそんな過去があったんですね。
変形シーンは私も懐かしのアニメ特集とかで見たことがあります。
確か、あの姿からは想像もつかないような乗り物になるんですよね。
あれを現代でやるとどうなるのかには興味あります。
>デスノートのリューク
私もちょっと思いましたよ(笑)
髪型とかそれっぽいですよね。
>独特の映像美と現時点で垣間見える深遠なテーマ性で、
>たかはらさんのおっしゃるように凄い作品になるような気がします。
監督の山内重保さんと、シリーズ構成の小林靖子さんは
こういうテーマの扱いに定評のある方らしいので期待したいですね。
現時点では今期一番楽しみな作品です。