キャシャーンsins 3話 「苦悩の果てに」 感想


「わからないんだ・・僕は一体なんなんだ・・!」
「そんなの知るかよ。俺は飯食って糞して寝るだけさ。」
キャシャーンが初めて出会う人間の男。
最初は自分に関わるなと冷たくあしらうキャシャーンだったが
アコーズと名乗るその男の憎めない人柄に
次第に態度を軟化させていくのだが・・という話。
今回は初めて山内監督&小林靖子コンビ以外の人が
脚本、絵コンテを担当された回だった訳ですが、
心配は無用だったみたいですね。
相変わらず台詞がシンプルで無駄がないというか
ほとんど会話劇なのにスルスル頭に入っていくのは凄いなあ。
自分の犯した罪から逃げ続けてきたアコーズと、
不器用ながらも罪と向き合おうとするキャシャーンの二人が
徐々に打ち解けていく様子も丁寧に描かれていたと思います。
アコーズは初の人間という事で、仕草やら笑い方やら
ロボットとは違った人間臭さを感じさせるキャラでしたね。
そういった姿にキャシャーンも影響される所があったのかな。
今まで辛い思いをしても流れなかった涙が
アコーズの叫びの前に思わず流れてしまうシーンはとても印象的でした。
そしてアコーズの方も、前回のロボット達とは逆に
キャシャーンに出会ったおかげで安らかな死を迎える事ができたというのも
今までの話とは違って救いが感じられて良かったですね。
VSフレンダー
フレンダーがキャシャーンを殺さなかったのは
キャシャーンの罪を許したからではないんだろうなあ。
攻撃を外した後もフレンダーは背を向けて
キャシャーンと目を合わせようとはしていませんからね。
キャシャーンがどう罪を償っていくのかを見届けるつもりなのかな。
「キャシャーン。安心しろ…人生わかんねえ事だらけだぜ。」
人生捨てたもんじゃないぜ、とは言わないんですね。
何のために生きていくのか?自分とは一体何なのか?
考えても考えても答えの出ない問いを前にして
それでも悩み続けていくのが生きるという事なのか。
この辺はもうテーマが壮大すぎてどういう締め方をするのか
見当もつきませんが最後まで注目して見守りたいと思います。
キャシャーン、君はロボットなのか
キャシャーンは一体何者なんでしょう?
またまた旧作を引き合いに出して恐縮ですが、旧のタイトルは「新造人間キャシャーン」。ノーマルの人間だったルナに対し、キャシャーンはロボット(もしくはアンドロイド)である敵キャラを倒す為ロボット以上の存在として「生まれ変わった」(これは主題歌でも♪う~ま~れかわった不死身のからだ~♪と歌われていました)新造人間でした。人間側から見るとロボットに近い存在、ロボット側から見ると人間に近い存在、見方によってはどちらにも属さない悲しい存在だったと思います。
本作では(少なくとも現時点で)、他のロボットと違い滅びが進行していない=不死身な感じを匂わせています。といって単純にロボットかともいえない様子。今回みせた涙や流血からそんな意図も感じられるし。そもそも滅びの意味さえ明確には語られていない。ふ、深い。
それにしても、動くラフスケッチのような動画とシンプルなサウンドはやっぱり見る者を引き込む「力」があります。背景音が無いせいなのか頭の中に勝手にBGMが流れてしまいます。それがちょっと前に見たスカルマンのオープニングタイトル。確かTOKIOが歌っていたと思うのですが。主人公の持つダークヒーロー的悲しみが共通項、と思い込んでいます。
毎回キャシャーンと触れ合う善意のモノ達が死んじゃう(壊れちゃう)のもちょっと悲しいので違うパターンもあるといいなと思います。
今日は
そして、偶然にも『美の巨人たち』でナレーションを!!
なんというハジケっぷり。
このお方はいつからこういうテンションになったのでしょうか。
悠さん、こんにちは。
いえいえ、私は旧作を知らないのでとても参考になります。
キャシャーンが何者かというのは、
おそらく今作のメインテーマなんでしょうね。
人間とロボット、どちらの要素も持ち合わせてるが故に
どちらからも認められないというのはなんとも皮肉なものです。
そして「新造人間」の文字がタイトルから無くなってるのも気になりますね。
旧作では人間から改造されてキャシャーンになったという事ですが
もしかしたらその辺の設定とかも変わっているのかもしれません。
>毎回キャシャーンと触れ合う善意のモノ達が死んじゃう(壊れちゃう)のもちょっと悲しいので違うパターンもあるといいなと思います。
本当にそうですね。
次回はどうやら女性の新キャラが出てくるみたいですが
是非生き残って欲しい所です。
し、知らなかった・・
若本さんって60歳を超えてたんですね。
それなのに相変わらずパワフルなお方だ。
>このお方はいつからこういうテンションになったのでしょうか。
私が最初に御大を最初に意識したのは
ドラゴンボールのセルだったと思いますが
その時からテンションの高さは変わってませんね(笑)
中野裕斗さん
味のある演技に見惚れてしまいました。というわけで、どなたなのか調べてみました所、竹内力氏の個人事務所『RIKIプロジェクト』所属の俳優さんでした。
ミナミの帝王にも出演していらっしゃいます。
声優として一番知名度のあるキャラとして『蟲師』の主人公:ギンコが挙げられます。
今年で41才です。
それでは本題へ。
破れたはずのキャシャーン襟が元に戻っていた件:自己再生能力? 単に面倒だからか。
月御影さん、こんにちは。
渋い演技がとても魅力的でしたが本業は俳優さんなんですね。
2話の石田さんといい、1話限りのゲストでも
ちゃんと実力派の方を起用してくれるのは嬉しいです。
ちなみに今回の絵コンテ、演出を担当された
峰達也さんは「蟲師」でも絵コンテやってた人だったりします。
もしかしたら、他にも「蟲師」関係者が参加してるのかもしれませんね。
>破れたはずのキャシャーン襟が元に戻っていた件
傷も治ってたみたいなのでやっぱり再生能力があるのかなあ。
襟も気になりますが
手に持って歩いている画も今までの回には無かったようだし。旧キャシャは頭から全身タイツ状態で通してましたから・・・。ちなみに実写映画版では図面だったか背景の棚にさりげなく置いてあったか、とにかくキャシャーン自身が頭に何もかぶること無く、全編長髪姿のままだったと記憶しています。
新・実写・旧と共通なのはシャキーンと左右から飛び出して鼻と口をガードするあの部分です。変身能力?面倒?はてさて
ヘッドギア
言われてみれば・・という事で3話を見直してみたのですが、
(1,2話は壊れたPCの中に入ってるので無理なのです・・)
ヘッドギアを手に持ったり、装着する瞬間の描写は無く
いつの間にか被ってて、いつの間にか外してる感じですね。
個人的なイメージとしては、
白いスーツの部分も体の一部のような物で
あれが変形してるのかなあと思うのですが、
実際はどうなんでしょうね。
Re: ヘッドギア
>実際はどうなんでしょうね。
わたし的には「被る」描写を観たいので『製作者サイドが意図した確信犯的演出』であり、一視聴者としては今後の展開に期待する、としたいと思います。
月御影さん、こんばんは。
>破れたはずのキャシャーン襟が元に戻っていた件
これが無ければヘッドギアの件、スルーしていました。勝手ながらこれからも鋭いコメント期待しております。