ef - a tale of melodies. 第10話 「reunion」 感想


この世に奇跡なんてない
あるのは偶然と必然、そして誰が何をするかだけだ
セピア色の映像によって語られるのは
過ぎ去った幸せな日々とクリスマスの悲しい思い出。
ミズキも何か問題を抱えているのでは?とは前々から思ってましたが
あの無敵の明るさは辛い過去を乗り越えて手に入れた物なんですね。
そしてそれを手助けしたのが優子だというのは中々意外な展開。
久瀬の作った曲をまっすぐ歌う事ができるようになった彼女は
もう自分の不幸を呪う事の無い強さと安らぎを手に入れたのでしょう。
だからこそラストの展開が、わかっていても
なんともやるせない気分になる訳ですが。
かつて火村が言っていた「終わらない試合」というのは
優子を闇から救う事ができなかった呪縛のような物かと思ってたけど
どうもそれは間違いのようで、今回優子に語った
きれいな街を造るという夢がまだ途中だという事なのかな。
暖かい中でクリスマスを迎えるという奇跡の舞台は整ってるので
あとはそこに住む人達全てが一人ぼっちではなくなった時
彼の試合は終わるのでしょう。
ミズキが未来として久瀬と出会うというシーンもありましたが
現代編で久瀬にミズキが惹かれていくのは割と唐突に感じてたので、
歌やリボン等で運命的な繋がりを持たせてたのは良かったですね。
しかし、あのシーンは二人が後々恋人になるのかと思うと
色々犯罪的な物も感じてしまうな(笑)